【会員インタビュー】おうち保育園(R)協会代表・認定NPO法人あっとほーむ代表 小栗 ショウコ

【施設概要】

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名称
あっとほーむ
所在地
〒224-0015 神奈川県横浜市都筑区牛久保西3-2-7
TEL/FAX
045-911-9502
Mail
npoathome@npoathome.com
URL
http://npoathome.com
営業時間
平日13:00~21:00
その他
保育事業(夜間保育・学童保育)
働く女性支援事業
子育て支援者育成事業
開業日
1998年10月1日
アクセス
横浜市営地下鉄ブルーライン中川駅より徒歩5分

仕事と子育て 両方楽しめる社会へ

04_bottom 横浜市都筑区の港北ニュータウンと呼ばれる緑豊かな住宅地にあっとほーむはあります。転入者が多く、いざという時頼れる自分の実家や親族、友人が近くにいないという家庭が多い地域です。今から17年前、小栗さんはこの地でお迎え付き夜間保育を始めました。小栗さん自身が近くに親も親戚も友達もいないという状態で、それまでの仕事はシフト勤務のため帰宅が夜11時になったり、土日に働くことも普通だったと言います。仕事にやりがいを持ち働いていた彼女が約10年働いた企業を辞め、事業を立ち上げるきっかけとなった自らの経験や想いについてこう語ります。

intv_shoko「この土地で結婚、出産後も子育てをしながら働き続けるためには、保育園だけでは足りないと思ったんです。ベビーシッターさんにお願いするのは、普通に働いている私には敷居が高いし、留守宅に入られるのも、子どもと1対1の保育であるということにも抵抗がありました。どうすれば仕事も子育てもできるんだろうって考えたんです。」

 そんな中、小栗さんが考えたのは自分の実家のように子育てをサポートしてくれるところを自分でつくればいいということでした。

「頑張れば夫婦二人で協力して家事と子育てをすることもできるでしょう。でももし実家が近くにあったら、時々おじいちゃんおばあちゃんに頼りたいし、そのほうが夫婦二人で頑張っているよりも気持ちに余裕ができ仕事も子育ても楽しくできるかなと思ったんです。」

 

お迎え付き夜間保育にこだわる理由は働くママの想い

05_top 小栗さんは仕事と子育てを取り巻く状況から「働くママたちが大変なのは、毎日仕事を切り上げて保育園の閉園時間までにお迎えに行くことと、その後子どもが寝つくまでの時間」だと話します。あっとほーむがお迎え付き夜間保育を立ち上げ、継続してきた理由がここにあります。

「私たちがパパママの代わりに保育園にお迎えに行きます。子どもたちは大家族のように一緒に手作りの夕食を食べ、きょうだいのような関係の友達と一緒に思い思いの時間を過ごします。希望すればお風呂にも入るので、あとはおうちに帰ってゆっくり親子の時間をとってもらえます。ママも空いた時間で仕事をしたり、たまにはゆっくり自分の時間を取ることで、気持ちに余裕ができて笑顔で子どもと向き合うことができるでしょう」

 また、産休育休後にママたちが職場に復帰し直面することは、それまでと同じように働けず、自分自身や周りの評価が変わっていくことに対する焦りや、職場に迷惑をかけているのではという想い、かわいい子どもに寂しい思いをさせているという罪悪感です。それを解消するにはいざというときに頼りにできる場所があることが必要です。そして、働くママがここぞというとき安心して子どもを預けられる場所があり、子どもも自分のおうちにいるように安心して楽しく過ごすことができる場所があることが大切なのです。

 あっとほーむを利用するママの中には一般の企業の他にも医師や看護師、介護士などの医療や介護分野、学校の先生、メディア、観光分野など、社会の第一線で活躍する方々です。社会に必要とされ、自身もやりがいを持ち働くママたち。彼女たちを支え、その家族を支えることが私たちの暮らしを支えることにつながります。更に、パパママの活躍する姿を見た子どもたちは、将来日本の社会を担う夢を持った頼もしい人材になっていくことでしょう。

 

子どもたちの成長とともにあっとほーむも成長する

05_blackb 現在、お迎え付き夜間保育に加え、学童保育にも取り組む小栗さん。そのきっかけも働くママたちの声を受けてのことでした。
「当初は保育園児ばかりでしたが、その子たちが小学生になり、放課後もあっとほーむに来たいという声があり学童保育も始めました。タイミングよく横浜市がNPOでも学童をやってもいいよという年だったこともあり、学童保育は横浜市承認学童保育として補助金をいただきながらやっています。」

 小栗さんがこういった活動を続けていくうちにメディアに取り上げられることも多くなり、「あっとほーむみたいなところをつくりたい」という声が全国から届き始めました。

「事業を継続してきた中で培ったスキルとノウハウを、私と同じように『働く女性をサポートしたい』『子どもたちが安心できる場所を作りたい』と思っている人に伝えていきたいと思いました。」

あっとほーむの一事業として、小栗さんの保育現場経験、事業運営経験に行政や専門家のアドバイスをプラスし作られたのが子育て支援起業講座です。受講生の想いをカタチにするお手伝いだけでなく、スキルアップセミナーや定例会による情報交換や近況報告を行い、講座卒業生たちが信頼できる事業者・保育者であるためにサポートしています。

 

地域みんなが集える場所へ 『地域かぞくプロジェクト』

07_top 子どもたちが思春期になっても大人になっても頼れる場でありたいというのが小栗さんの想いです。
「子どもたちには、パパママおじいちゃんおばあちゃん、親戚の人だけでなく、地域の人がいつも身近で自分を見てくれている、自分を大切に思ってくれる人がたくさんいるんだということに気づいてほしい。それがきっと自分を大切にしたり自信を持つことにつながるからです。小学校高学年になると塾が忙しいし、中学生になったら部活に忙しい、高校生になったら大学受験や恋に夢中になるでしょう。でも、人生につまずいた時や落ち込んだ時に、いつでも頼ってほしいと思っています。あっとほーむに来ていた子どもたちと働くママたちが、『あっとほーむがあってよかった』と心から思ってくれること、それが私の目標です。」

 現在、小栗さんはあっとほーむの子どもたちの保育、働く女性の支援だけでなく、地域の中高生や高齢者まで気軽に集まれる場所をつくりたいと《地域かぞくプロジェクト》を進行中です。あっとほーむを卒業した中高生が「気軽に顔を出せて、幼い頃を知る人々に囲まれ家庭や学校以外の自分と向き合える場所」であり、地域にいる高齢者が「子どもたちとの関わりを通して、役割りを持ち生きがいを見出せる場所」をつくります。あっとほーむが17年続けている“みんなで手作りの夜ごはんを一緒にたべる場”に中高生も高齢者も入ってもらうことから始めます。地域で子どもを見守る大人が増え、顔が見えて安心できる暮らしやすい地域コミュニティー作りにも貢献する素敵なプロジェクト。これからさらにたくさんの笑顔があっとほーむに増えることでしょう。

あっとほーむ
アクセス
小栗ショウコ・田中聖華著『だれも教えてくれなかった ほんとうは楽しい仕事&子育て両立ガイド』
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